3Dプリントの可能性が広がる?ハイドロゲルによるソフトマテリアル3D造形 h1
プラスチックや樹脂を材料として立体を造形できる3Dプリンターは、製造業における試作はもちろん、低価格化により個人用途での使用も増えるなど幅広く普及するようになった。
そして3Dプリンターの可能性を広げる様々な技術が研究開発されている。その一つがRICOHのソフトマテリアルだ。
この素材で3Dプリンティングすることで、今までにない柔らかさを持った立体物を造形することが可能となる。
何がすごいの? h2
RICOHのソフトマテリアルは水分を多く含むハイドロゲルを3D造形できる素材で、全体の柔らかさを自由に設定できるだけでなく、一部分だけ柔らかさを変えるといったことも可能となった。
これは RICOHの複合機やプリンター用インクで培った材料技術を応用し、水分や無機材料、有機高分子をナノレベルで混ぜ合わせることで実現された特長である。
さらに複合機やプリンターのインクジェット技術と組み合わせることで、今までは困難とされていた中空構造(内部に空洞がある構造)といった複雑な造形も可能に。
既存の3Dプリント技術の限界を超える技術は、多くの分野から注目され、期待が寄せられている。